健康・美容用語集 り

リジン

リジンとは、体外から食事などで摂取する必要のある、体のたんぱく質組み立てに不可欠な「必須アミノ酸」の一種である。
リジンはL-リジンともいい、乳製品や肉の中に多く含まれる。
リジンは糖質の代謝やカルシウムの吸収を助け、肝機能を高める。
不足すると、慢性的な疲れや目の充血、めまい、貧血などにかかりやすくなり、肝機能が衰えて血中コレステロールや中性脂肪が増える。
食品のタンパク質中で一番の制限アミノ酸になりやすく、米・小麦・とうもろこしなど 穀類のタンパク質には特に不足している。 菜食主義やダイエットの際は、サプリメントで補うなどの工夫が必要である。アミノ酸ダイエットには、必ず含まれる成分である。
ヘルペスや湿疹の改善・受精率向上にも有効とされる。

リパーゼ

リパーゼとは、胃液に含まれている酵素で、脂肪を脂肪酸とグリセリンに加水分解する消化酵素である。
リパーゼは、体内に溜まった内臓脂肪や皮下脂肪を減少させるはたらきを持つ。運動不足によって筋肉を使わなくなると、脂肪が燃焼されなくなり、リパーゼ本来の働きが弱くなってしまう。
食事のカロリー制限だけで、ダイエットをしようとすると、酵素の弱まりから弊害が出る。
血液中のリパーゼは、膵臓から分泌されるが、膵臓機能障害があると、血液検査ですぐにわかる。
タンパク分解酵素のパパインとあわせて、洗顔洗浄料に入れると、余分な皮脂や角質を除去し、さっぱりした洗いあがりになる。
入浴剤などにいれ、入浴中にマッサージすることですっきりした体にする製品もある。

リコピン

リコピンとは、トマトやスイカ、柿などに含まれる赤色色素。カロテノイドの一種。
リコピンは、トマトなどに含まれる赤い色素で、カロチンの一種である。
抗酸化作用があり、その効果はβ-カロチンの約2倍。そのため、身体の酸化を防ぎ、抗ガン作用や動脈硬化を防ぐ働きをしてくれる。抗ガン作用についてはラットによる実験で実証されており、ヨーロッパのことわざには「トマトが赤くなると、医者が青くなる」というものまである。
また、リコピンには紫外線から皮膚を守る作用もあることが示唆されている。血中のリコピンは50歳程度を境に減少するといわれているので、トマトやサプリメントなどで積極的に摂取したい。