健康・美容用語集 く
グリコール酸
グリコール酸とは、リンゴ酸やクエン酸と同様のフルーツ酸の一種であり、肌の奥にある真皮中のコラーゲン・エラスチンなどといった細胞を増加させ、真皮を厚くする。
グリコール酸は他のフルーツ酸とおなじように身体の中に存在するもので、危険ではない。
古くなった角質層などをピーリングタイプのパックなどで除去するには、もっとも効果的な酸であり、水に溶かすとかなりの強酸になる。
フルーツ酸のなかでは分子量がかなり小さいため、皮膚への浸透も早い。
医療機関などの美顔では、ケミカルピーリングの素材として用いられ効果も大きいが、グリコール酸の配合された石けんなど、毎日のスキンケアでニキビや吹き出物の跡などを手軽になおしていく方法もある。
クレンジング
クレンジングとは、石けん程度では簡単に落ちない皮脂汚れやファンデーションの残りを含めて、肌の汚れを毛穴の隅々まで落とすことを目的とする。
クレンジング製品にはジェル・ローション・オイルタイプなど、落とす汚れの程度や種類・肌質によって多種ある。クレンジングは毎日のことだから、皮膚にあまり刺激を与えない方法・素材が望まれる。例えば、UV防止微粒子や、凹凸をめだたなくする微粒子パウダーは、表面を洗っただけでは毛穴の奥に入ったまま浮き上がってこないし、汚れた皮脂が取りきれないと黒ずみになったりするので、水溶性クレンジングオイルを使う。Tゾーンなど皮脂分泌が多い部分や、目の周りなどデリケートゾーンはオリーブオイルやスクワランなど質のよいオイルと、カット綿や綿棒を使ったスポットクレンジングを併用するのがよい。
グリセリン
グリセリンとは、アルコールの一種で、体内の酵素により砂糖と同じように分解される。
グリセリンはヤシ油やパーム油などの油脂のけん化分解で得られ、今日では医薬品や食品、化粧品に欠かせない素材となっている。
グリセリンは透明のとろりとした液体で、肌を軟らかくし、しっとりとした潤いを与える効果があり、保湿剤として、また皮膚に対する柔軟剤として使用されている。
手作り化粧品の原料としても販売されていて、基本の化粧水・美白化粧水・ニキビ用化粧水・しっとり美肌水・しっとりミスト・リップクリームなどの作成に利用される。また医薬品としては目薬や薬品の溶剤軟膏基材として使用されている。
グルコサミン
カニ、エビなどの甲殻類の外皮を形成するキチン質に含まれ、また人間では糖蛋白質の成分として軟骨、爪,靱帯、心臓弁などに存在しています。
グルコサミンは、軟骨細胞を形成する基礎となる成分で、関節部分の細胞の新陳代謝に重要な役割を果たしています。
少し歩くだけでも膝が痛い,階段の昇り降りがつらいなど膝の痛みを抱えている人は多いのですが、その多くは変形性関節症によるものです。
関節は、軟骨というクッションに覆われているので、重力や衝撃を吸収し、骨どうしによる摩擦を減らしているのです。
しかし年齢とともに、軟骨はすり減りますので関節を形成する骨に変形が生じ、変形性関節症となるのです。
そこで軟骨の主成分のひとつであるグルコサミンを補給することで、変形関節症の痛みを軽減し、進行を阻止できるのです。
グルコサミンは、軟骨や皮膚などの構成成分となるので、傷ついた軟骨の修復を促進し、 変形性関節症の痛みや腫れを改善する効果がある。
ヨーロッパでは、従来から関節炎の治療薬として用いられてきた。
アメリカでは、「変形性関節症の治療法」という本が出版されてから、一大ブームになっている。グルコサミンは食物には微量しか含まれていないため、食べ物からだけでは十分な量をとりきれないためサプリメントで補充することが勧められる。
クエン酸
体に必要不可欠な栄養素として最近話題のクエン酸は柑橘類などに多く含まれている有機酸の一種で、昔からレモンや梅干し、黒酢などの酸っぱさ成分として知られています。
古くから体に良いと言われてきたもので、現代人の酸性に傾きやすい体を、弱アルカリに保つ効果があります。
クエン酸は、細胞内のクエン酸サイクルと呼ばれる機能を効率よく働かせ、そのことで新陳代謝を活発にし、肉体疲労やストレスなどでできる疲労物質「乳酸」を減少させます。
「クエン酸サイクル理論」とは1953年にノーベル賞を授与されたイギリスの学者、クレブス博士が解明したもので、食事からとった脂質やたんぱく質、炭水化物、糖質などの栄養素は、消化されてエネルギーとなる。
例えば糖質は分解されて、最終的には酸化して熱を作る過程に入る。
この過程を「クエン酸サイクル」と呼ぶ。
つまり、クエン酸サイクルで熱(エネルギー)が作り出されている。
食べものから取り込まれた糖質はすべてグルコースに変換され、グリコーゲンとなり、肝臓などに蓄積されるがそのとき使われなかった余分なグルコースはそれぞれの細胞に送られ、細胞内で代謝されてピルビン酸になる。
ピルビン酸はさらにアセチルCoAという物質になり、クエン酸サイクルへと進む。
吸収された糖質がクエン酸サイクルに入ってしまえばすべてエネルギーに代わり、脂肪合成されることはないので体脂肪はたまらない、ということになる。