健康・美容用語集 き
基材
化粧品や薬を作るうえで基本(原料)になるもの。
そのほとんどが、石油系の化学物質で作られています。
通常、数種類の基材が使われていますが、そのうち1つでも植物性のものが入っていれば植物性と名乗ることができます。
添加という言葉も実は定義はありません。
香料が無添加というだけでも、「無添加化粧品」と名乗ることができます。
金属アレルギー
金属アレルギーとは、金属と接している皮膚部分にかゆみを伴う炎症を生ずる病気で、時には金属と接していない他の部分にも発症することがある。
金属アレルギーの特徴は、今まで金属と接しても何でもなかった人が突然、ある時から接した金属を拒絶する抗体がリンパ球にできて発症することである。
この抗体が一旦できてしまうとアレルギーを引き起こす原因金属(アレルゲン)と接触するたびに皮膚炎を生じ、抗体は数年から数十年としつこい病気となる。
特に、ピアスは耳たぶを通してつけるため、金属が直接皮下組織と接触し、組織液によって微量ながら溶けだす。そのとき金属イオンが体内に取り入れられて、アレルギーを起こすといわれている。
キトサン
キトサンとは、カニの甲羅に含まれるキチンといわれる食物繊維を化学処理したものである。
キトサンの有用性については、血圧、コレステロールの調整、免疫力の向上、食物繊維としての働きで、腸内有用菌を増殖、自律神経の調節などがこれまでに確認されている。
キトサンはカニ殻を原料としているので、カニやエビでアレルギー症状を起こす可能性がある人は、摂取を控えた方が良い。
キトサンは生物により生産されるため資源の枯渇の心配が少なく、また生物により分解されるため汚染源とならない、生体に対して無害であるなどのメリットがあり、日本が世界に誇る素材として内外から高い評価を得ている。
キトサンを配合した基礎化粧品もある。
機能性食品
通常の食品成分の中にもともと存在する機能性成分(食品の3次機能と呼ばれる生体調節機能)を人工的に抽出・強化し、健康維持・病気予防を目的として、それらの機能性成分を添加した加工食品や加工食品素材であり、明確な科学的根拠のある食品の総称を意味します。
「生理系統(免疫、分泌、神経、循環、消化)の調節によって病気の予防に寄与する新食品」であり、いわゆる「医食同源」の考えに依っています。
厚生労働省は平成13年4月、健康食品のうち、一定の条件を満たすものを「保健機能食品」と称して販売を認める制度を作りました。
これが一般に機能性食品といわれるものです。
保健機能食品には、厚生労働省が許認可する「特定保健用食品」と認可審査のない「栄養機能食品」の2つがあります。
これまでに、血圧に関するもの、おなかの調子を整えるもの、歯の健康に関するもの、血糖値に関するもの、コレステロール、ミネラル、中性脂肪に関するものなどたくさんの食品が販売されていますが、保健機能食品は医薬品とは異なり、あくまで疾病の予防、生体の調節手段として、健常な人に長期間食される食品です。
「機能性食品」という言葉は、日本が提唱したもので、今や欧米など世界中で関心がもたれています。工業試験場でも、県農業総合研究センターと共同で加賀野菜をはじめ地場の特産品の中に「体に良い成分」が含まれていないか探索しています。